YOAKEでは、ふだん市場に出回りにくい「銘木」と呼ばれる貴重な木材を使用しています。
これらの希少な木材は樹種にもよりますが、製材から3~5年の歳月をかけて天然乾燥させ、ようやく材として使用できるものになります。
以下は、当工房で使用している樹種の一部です。
派手さはありませんが、ナチュラルで女性的な雰囲気があります。いつの間にか好きになってしまう良さがあります。
経年変化による色味を楽しめる木材で、白っぽい色から飴色へ変化していきます。
粘り気があって耐水性や耐朽性にも優れているため、かつては枕木等にも使用されていました。
自然な色の変化が美しい栗材の家具は、育てる楽しみを味わえます。
彫刻の世界でよく使用される材です。家具材としては狂いやすく扱いにくい材ではありますが、力強い木目が魅力です。樟脳(しょうのう)のさわやかな香りが特徴です。
福岡県八女市の地域材として知られる針葉樹です。この地域では力強い木目を持つものが多く、広葉樹のような存在感があります。また香りが良いのも特徴です。八女檜で食器棚などの箱ものを作ると、引き出しを開けたときに芳香が広がります。
ウイスキーの樽に使用されている材です。堅くしっとりとした手触りが特徴で、重厚かつ男性的な雰囲気があります。
言わずと知れた高級材です。シックな色が老若男女問わず人気です。色を見ただけでその家具が欲しくなるほどの存在感があります。
八女檜と並び、福岡県八女市の地域材として知られる針葉樹です。建築材に限らず、箱物や建具、店舗什器(じゅうき)等の家具材としても利用されています。
昔はお寺の柱や梁によく使用されていました。オイル塗装を施すと見事なオレンジ色に輝きます。深みのある雰囲気が特徴です。
鉋(カンナ)台に使用される木材です。家具材としては表舞台に出てこない材で、木材市場でもほとんど見かけません。非常に重く硬質なため職人泣かせの材料ですが、木肌のキメ細やかさと一点物の雰囲気を感じさせる木目が大きな魅力です。
日本の伝統建築には欠かせない材です。非常に硬質で重厚感のある雰囲気を持っています。古来よりお寺の柱や建具の腰板(障子や壁の下部に張る木製の板)などに使用されてきました。
削ると反射するような、美しい杢(もく)が浮かび上がってくるものもあります。落葉樹の中では比較的白味を帯びているのが特徴です。使い込むと深い飴色に変化します。
高級家具に使用される非常に硬質な材です。桑本来が持つ見事な栗色は、家具の存在感をいっそう引き立てます。入手が困難で幅広の材はたいへん貴重です。
使い混むとピンクから赤褐色へ変化していきます。細かい木肌は外材のチェリーよりも色が濃く、使い込むと光沢が出てくるのが特徴です。炙ると非常に良い香りがします。
松の中でも特に脂っ気が多いのが肥松です。研磨の際にペーパーが「目詰まり」してしまうほどの油を含んでいるため、布などで拭き込んでいくと自然と光沢が出てきます。油分を含んだ部分を薄く削って太陽にかざすと、光が透過してとてもきれいです。
赤や黄、白など一つの木の中に複数の色味がある魅力的な材で、粘り気と硬さを併せ持っています。
YOAKEでは、引き戸の取手やテーブルの反り止め、硯などの小物に使用しています。程よい油分を含んでいるので、手に触れる箇所に使うと美しい艶が出てきます。
建築装飾材として珍重される硬質な材で、味わい深い茶色が特徴です。大きく育ちにくい樹種で、幅広の材などはたいへん貴重です。「延寿」という漢字があてられ、幸福を呼ぶ縁起の良い木とされています。主に硯などの小物に使用しています。